この記事では、銀山温泉の人気宿「古勢起屋(こせきや)」の本館と別館の違いについて解説しています。
本館と別館のどちらが良いかを、6項目から比較してまとめました。
結論からいうと、歴史的建物や贅沢なサービスを楽しみたいなら本館がおすすめです。
手頃な料金でレトロな温泉情緒を気軽に味わいたいなら別館を選ぶのが良いでしょう。
古勢起屋の本館と別館の具体的な違いを知りたい人は、この記事を参考にしてみてくださいね。
古勢起屋本館と別館の違いを一目でわかる!完全比較表
項目 | 本館(古勢起屋) | 別館(古勢起屋別館) |
---|---|---|
建物と歴史 | 大正時代建築・登録有形文化財。 レトロモダンにリニューアル | 銀山温泉唯一の木造4階建て。 築100年以上のレトロ宿 |
客室 | 川側の純和室、山側の和洋室。多くの客室にトイレ付 | 和室・和洋室。部屋によりトイレの有無が異なる |
温泉 | 内湯2種(黒と白)、男女入替制。 姉妹館の露天風呂利用可 | 内湯2種(ちか湯・金太郎湯)、男女入替制。素朴な造り |
食事 | 創作和食コース。 オールインクルーシブで飲食代込み | 郷土色豊かな和食膳。 飲み物は別料金 |
価格帯 | 高め(約42,000円〜/人) 贅沢志向 | 手頃(約24,500円〜/人) コスパ重視 |
立地・景観 | 温泉街の入口寄りで落ち着いた環境。 | 温泉街の中心にあり賑やか。 |
- 本館がおすすめな人
- 文化財の建物に泊まって、大正ロマンの雰囲気を味わいたい
- レトロ感を残しながら快適に過ごせる客室を選びたい
- 個性ある大浴場や、姉妹館の露天風呂で温泉を楽しみたい
- 豪華な創作和食と、飲み物代込みのサービスを体験したい
- 別館がおすすめな人
- 銀山温泉らしい木造旅館のレトロな雰囲気を楽しみたい
- 素朴で親しみやすい客室に気軽に泊まりたい
- 小さめの内湯で、昔ながらの湯治宿の雰囲気を感じたい
- 郷土の食材を生かした和食膳を味わいたい
古勢起屋の本館と別館は、どちらも銀山川沿いにあり、徒歩数分ほどの距離に建っています。
どちらに宿泊しても、銀山温泉の街並みや名湯を十分に楽しめますよ。
続いて、古勢起屋の本館と別館との具体的な違いを解説していきますね。
古勢起屋の本館と別館の6つの違い
古勢起屋の本館と別館の違いは、以下の6つです。
- 建物と歴史
- 立地・アクセス・景観
- 客室仕様・設備
- 温泉の種類と楽しみ方
- 食事内容とサービス
- 価格・コストパフォーマンス
一つずつ違いを見ていきましょう。
違い①:文化財としての風格を味わうなら本館、銀山温泉街らしいレトロさを手頃に楽しむなら別館
1つ目の違いは、建物の成り立ちと歴史です。
【建築様式と歴史】
項目 | 本館(古勢起屋) | 別館(古勢起屋別館) |
---|---|---|
建築様式 | 大正期建築。「ジャパンデコ」様式の木造 | 銀山温泉唯一の木造4階建て |
歴史的背景 | 大正~昭和に増改築。登録有形文化財。令和4年改装 | 江戸時代から続く宿を前身に、築100年以上 |
雰囲気 | 大正ロマン漂う重厚感。昔ガラスや木組みが残る | 木の温もりがある素朴な雰囲気。エレベーター完備 |
本館は大正時代に建てられた木造建築で、昭和初期に増築されて今の形になりました。
2023年8月には、登録有形文化財にも指定されています。
館内には、
- 釘を使わない木組みの細工
- 昔ガラスの窓
といった、当時の職人技がそのまま残されています。
年月を重ねて黒光りする柱や手すりからは、歴史の重みを実感できます。
令和の時代に入ってからはレトロモダンな趣も取り入れ、快適さと風格を併せ持つ宿へと生まれ変わっていますよ。
一方、別館は銀山温泉で唯一の木造4階建ての建物です。
築100年以上の歴史を持ちながら丁寧に手入れされ、昔ながらの湯治宿の素朴な雰囲気を今に伝えています。
レトロな趣に加えて、館内にはエレベーターも設置されています。階段の移動に不安がある場合でも安心です。
また、銀山温泉の中心に位置しているため、街の賑わいを間近に感じられる立地も魅力となっていますよ。
違い②:落ち着いた入口寄りの本館、温泉街の中心に佇む別館
次の違いは、立地やアクセス、景観です。
【立地・アクセス・景観】
項目 | 本館(古勢起屋) | 別館(古勢起屋別館) |
---|---|---|
立地 | 温泉街の入口寄り | 温泉街の中心 |
景観 | 川側はガス灯と木造旅館の風情、山側は静かな山景色 | 川側は街の賑わいと川を一望、山側は裏山で静か |
アクセス | 公共駐車場から徒歩・送迎で数分、落ち着いた環境 | 公共駐車場から徒歩・送迎で数分、観光に便利 |
本館は温泉街の入口に近い場所に建ち、川沿いに面しています。
川側の部屋からは、夜に灯るガス灯や温泉街の風情ある景観が窓いっぱいに広がります。
山側の部屋は人通りから離れており、とても静かで落ち着いた雰囲気です。
入口寄りにあるため、観光客の往来がやや控えめで、穏やかに過ごせる立地といえますね。
別館は温泉街のほぼ中央にあり、木造建築が立ち並ぶ銀山川沿いの賑やかな一角に位置しています。
川側の客室からは、街並みの灯りや橋の風景をすぐ間近に楽しめるんです
山側の部屋は背後の山に面していて静けさがあり、にぎわいと落ち着きのどちらも味わえます。
街の中心にあるため、お土産店やカフェも近く、散策には大変便利ですね。
違い③:レトロな趣と快適性を兼ね備えた本館、シンプルで親しみやすい別館
続いての違いは、客室の仕様と設備です。
【客室仕様と設備】
項目 | 本館(古勢起屋) | 別館(古勢起屋別館) |
---|---|---|
客室タイプ | 川側の純和室、山側の和洋室(ベッド付き) | 川側・山側に和室と和洋室 |
広さ | 約12畳 | 約10畳〜14畳 |
トイレ | ほとんどの客室に洋式トイレ付き | 部屋により有無が異なり、一部は共用トイレ利用 |
お風呂 | 客室内にはなし(大浴場利用) | 客室内にはなし(大浴場利用) |
設備 | テレビ、ポット、冷蔵庫、エアコン、Wi-Fiなど基本完備 | テレビ、冷暖房、ポットなどシンプル設備。最上階にリニューアル客室あり |
本館は、「川側 → 純和室」と「山側 → 和洋室」の2タイプが用意されています。
昭和初期の昔ガラスを使った窓や、大正モダン調の調度がそのまま残っていて、落ち着いた雰囲気を感じられる造りです。
全体にレトロな趣を大切にしながらも、
- 洋式トイレ
- 冷暖房
- Wi-Fi
などが完備。古い建物でも不便さは感じにくい仕様になっていますよ。
別館は、川側・山側どちらにも和室と和洋室があり、部屋の広さも約10畳〜14畳と幅がありますよ。
客室によってはトイレが共用となる場合がありますが、各階に清潔な共用トイレが設置されていて快適に利用できる造りです。
最上階の客室は改装されており、レトロな雰囲気に新しさを取り入れた空間になっていますよ。
違い④:趣向を凝らした大浴場を楽しむ本館、素朴で湯治情緒を味わう別館
4つ目の違いは、温泉の種類と楽しみ方です。
【温泉の種類と楽しみ方】
項目 | 本館(古勢起屋) | 別館(古勢起屋別館) |
---|---|---|
浴場の数 | 内湯2ヶ所(テーマの異なる大浴場) | 内湯2ヶ所(昔ながらの小ぢんまりとした浴場) |
入替制 | 男女入替制で2種類を両方楽しめる | 男女入替制で2種類を両方楽しめる |
泉質 | 硫酸塩泉・含硫黄‐ナトリウム塩化物泉(源泉掛け流し) | 同じ泉質(源泉掛け流し) |
特色 | 「黒」と「白」をテーマにしたユニークな浴場。 | 「ほっこりのちか湯」「ぬっくりの金太郎湯」と名付けられた素朴な湯。 |
露天利用 | 姉妹館「銀山荘」の露天風呂を無料利用可能 | 館内に露天なし(温泉街の足湯も楽しめる) |
本館には趣の異なる2つの大浴場があり、「黒」と「白」をテーマにした空間が特徴です。
男女入替制になっているので、宿泊中に両方の湯を体験できますよ。
さらに、宿泊者は姉妹館「銀山荘」の露天風呂も無料で利用OK。川沿いの自然を感じながらの入浴も楽しめます。
湯上がりにはラウンジでドリンクをいただけるのも嬉しいポイントですね。
別館には
- ほっこりのちか湯
- ぬっくりの金太郎湯
と呼ばれる内湯が2つあり、男女入替制で両方に入れます。
大浴場といってもこぢんまりとした造りで、木の香りが漂う昔ながらの湯治宿らしい雰囲気を感じられるのが魅力です。
館内に露天風呂はありません。ですが、温泉街の足湯を散策がてら楽しめるのも、銀山温泉ならではの体験ですね。
違い⑤:オールインクルーシブで贅沢に味わう本館、素朴で郷土の味を楽しむ別館
その次の違いは、食事の内容とサービスです。
【食事内容とサービス】
項目 | 本館(古勢起屋) | 別館(古勢起屋別館) |
---|---|---|
食事スタイル | 滞在中の飲食代込み | 一泊二食付き |
夕食 | 「野川亭」にて尾花沢牛や旬の食材を使った豪華な料理 | 館内食事処で山形の郷土料理を中心とした和食膳 |
朝食 | 本館ロビーにて和定食 | 和定食中心(地元の米・味噌汁・野菜料理など) |
ドリンク | 滞在中はアルコール・ソフトドリンク無料 | 有料オーダー制 |
サービス | 丁寧で上質なおもてなし、特別感を重視 | 親しみやすく家庭的な接客、居心地の良さを重視 |
本館では、宿泊代にすべての飲食代が含まれるオールインクルーシブのスタイルが採用。
夕食は温泉街の専用食事処「野川亭」で、
- 尾花沢牛の赤ワイン煮
- ローストビーフ
など、豪華な料理をコース仕立てで楽しめます。
チェックイン後からはアルコールやソフトドリンクも自由にいただけるので、追加料金を気にせず過ごせるのが魅力です。
スタッフのおもてなしも丁寧で、特別な時間を演出してくれますよ。
一方、別館では一般的な一泊二食付きのスタイルです。
夕食は館内の食事処で、
- 山菜
- 川魚
- 尾花沢牛
など、地元の恵みを取り入れた和食膳が提供されます。
華やかさよりも素朴な味わいを大切にした内容で、量も程よく仕立てられています。
朝食は和定食が中心で、地元のお米や味噌汁がそろう、素朴で味わいのある献立です。
サービスはアットホームで親しみやすく、落ち着いた居心地を感じられますよ。
違い⑥:贅沢さを重視するなら本館、手頃さと満足感を重視するなら別館
最後の違いは、宿泊料金とコストパフォーマンスです。
【価格とコストパフォーマンス】
項目 | 本館(古勢起屋) | 別館(古勢起屋別館) |
---|---|---|
料金目安 (2名1室・1泊2食) | 1名あたり約42,000円〜 | 1名あたり約24,500円〜 |
サービス内容 | 滞在中の飲食代込み | 一般的な二食付き(飲み物代は別) |
満足度 | 歴史的建物・豪華な料理・特別な滞在に対して評価が高い | 設備は素朴ながら清潔、食事の質と価格のバランスが好評 |
本館は銀山温泉の中でも高級宿に位置づけられ、料金はやや高めの設定です。
ただ、その分滞在中の飲み物代もすべて含まれており、
- 文化財に指定された建物
- 贅沢なコース料理
- 丁寧なサービス
など、総合的に味わえる点で高い満足度が得られています。
記念日や特別な旅行にふさわしい価格帯といえるでしょう。
一方、別館は本館のおよそ半額ほどで宿泊でき、銀山温泉らしい雰囲気を十分に味わえる点でコスパに優れています。
館内は設備こそシンプルですが清潔感があり、夕食に出される郷土料理も味・量ともに満足度が高いと好評です。
予算を抑えながらも、温泉街の魅力をしっかり体験できる手頃な宿といえます。
本館と別館はそれぞれこんな滞在におすすめ!
選び方のポイント | 本館 | 別館 |
---|---|---|
予算重視 | ||
歴史・建築重視 | ||
全室トイレ付 | ||
滞在中の飲食代込み | ||
グループ・子連れ | ||
温泉の多彩さ(姉妹館露天含む) | ||
温泉街散策の利便性 |
ここからは、本館と別館の魅力を整理して紹介します。
どちらにしようか迷っているときの参考になれば嬉しいです。
歴史や特別感を重視するなら本館
本館は以下のような希望に合いやすいです。
- 文化財の建物で、大正ロマンを感じたい
- レトロな雰囲気と快適な設備を両立した客室で過ごしたい
- テーマ性のある大浴場や姉妹館の露天風呂で温泉を楽しみたい
- 豪華な創作和食や飲み物代込みのサービスを体験したい
- 記念日や特別な旅行で贅沢に過ごしたい
- 温泉街の入口寄りで落ち着いた景色を味わいたい
とくに、文化財に指定された建物で過ごせる体験や、飲み物代込みで楽しめる贅沢なサービスは大きな魅力です。
ゆったりとした特別な時間を味わいたいときに最適です。
▼記念日にふさわしい、非日常のステイを
手頃にレトロな温泉情緒を楽しむなら別館
別館は次のような希望に合いやすいです。
- 銀山温泉らしい木造旅館のレトロ感を楽しみたい
- 素朴で親しみやすい客室で気軽に泊まりたい
- 小さめの内湯で湯治宿らしい温泉を味わいたい
- 郷土の食材を使った和食膳をいただきたい
- 料金を抑えながら温泉街の雰囲気を楽しみたい
- 温泉街の中心に泊まり、観光や散策を満喫したい
特に、温泉街の中心にあって街歩きに便利な立地と、手頃な料金で泊まれることが大きな魅力です。
気取らずに温泉の雰囲気を楽しみたいときにちょうど良い宿です。
▼街歩きが楽しくなる、レトロな温泉旅へ
古勢起屋の本館・別館の違いについてまとめ
この記事のポイントをまとめます。
- 本館のまとめポイント
- 別館のまとめポイント
- 登録有形文化財の歴史ある建物
- レトロモダンな客室、オールインクルーシブサービス
- 内湯2ヶ所+姉妹館の露天風呂利用可
- 創作和食コース&ドリンク込みの食事スタイル
- 高級志向の価格帯
- 温泉街入口寄りで落ち着いた環境
- 銀山温泉唯一の木造4階建て
- 素朴で親しみやすい客室
- 内湯2ヶ所、昔ながらの湯治宿風情
- 地元食材を使った和食膳、飲み物は別料金
- 手頃でコスパ重視の価格帯
- 温泉街の中心にあり散策に便利
古勢起屋は「歴史的建物で贅沢に過ごす本館」と「気軽にレトロな情緒を楽しめる別館」で個性がはっきり分かれています。
どちらを選んでも銀山温泉ならではの街並みと名湯を満喫できます。
あなたの旅行の目的や過ごし方に合わせて選ぶと満足度が高まりますよ。
▼大正ロマンの宿で、特別なひとときを
▼レトロな雰囲気とコスパの良さが魅力
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