この記事では、十和田ホテルの本館と別館の違いについて解説しています。
本館と別館のどちらを選ぶのが良いかを4つの観点から比較してまとめました。
結論からいうと、歴史的な趣や非日常感を重視するなら「本館」がおすすめです。
快適さや利便性、コストパフォーマンスを優先するなら「別館」を選びましょう。
十和田ホテルの本館と別館の具体的な違いを知りたい方は、この記事をチェックしてみてくださいね。
十和田ホテル 本館と別館の違い早見表
項目 | 本館 | 別館 |
---|---|---|
建物・歴史 | 1938年築の木造三階建て 国の登録有形文化財 | 1998年築の鉄筋コンクリート造 モダンで機能的 |
客室タイプ | 全室和室 畳の落ち着いた雰囲気 | 全室洋室 ツイン中心で快適なベッド |
雰囲気 | 杉の香りと和の趣。クラシカルで非日常的 | 明るくシンプル。現代的で過ごしやすい |
バリアフリー | エレベーターなし 段差が多い | エレベーター完備 バリアフリールームあり |
料金 | やや高め 歴史的価値や特別感を重視 | 比較的リーズナブルで利用しやすい |
共用施設 | 図書スペースや歴史あるロビー | 大浴場・レストラン・ラウンジなど充実 |
- 本館がおすすめな人
- 歴史や文化財の雰囲気を楽しみたい
- 畳敷きの和室で落ち着いて過ごしたい
- 非日常感を重視した特別な滞在を求めたい
- 別館がおすすめな人
- 洋室の快適さやベッドでの睡眠を重視したい
- バリアフリーや移動のしやすさを優先したい
- コストパフォーマンスを重視しつつ観光も楽しみたい
十和田ホテルは、本館と別館が隣接しており、館内通路で自由に行き来できます。
どちらに泊まっても大浴場やレストラン、ラウンジなどの共用施設を利用できるのが特徴です。
それぞれの建物に個性があるため、目的や滞在スタイルに合わせて選ぶとより満足度の高い滞在になりますよ。
次の章では本館と別館の具体的な違いを、項目ごとに詳しく見ていきましょう。
十和田ホテルの本館と別館の違いは4つ
本館と別館の違いを以下の4つの視点から解説します。
- 建物・歴史
- 客室タイプと雰囲気
- 料金・コスト
- バリアフリー対応
ひとつずつ詳しく見ていきましょう。
違い①:歴史ある和の建築を味わう本館、現代的で機能的な別館
最初の違いは、建築様式と建物全体の雰囲気です。
【建築様式と雰囲気】
項目 | 本館 | 別館 |
---|---|---|
建築様式 | 1938年竣工の木造建築(秋田杉を使用) 国の登録有形文化財 | 1998年竣工の鉄筋コンクリート造 |
雰囲気 | 宮大工が手掛けた重厚な和の趣 昭和初期のクラシカルな雰囲気 | 明るくシンプルで近代的機能的で過ごしやすい空間 |
本館は昭和初期に建てられた「木造三階建て」です。館内は秋田杉を使っており、秋田杉の香りに包まれています。
吹き抜けの玄関ホールや和の意匠が残る造りなど、文化財ならではの重厚さと歴史を感じることができます。
まるで時代をさかのぼったような、クラシカルな雰囲気が広がっているのがこだわりですね。
一方、別館は本館の隣に建てられた比較的新しい建物です。
鉄筋コンクリート造りで、エレベーターや現代的な設備が整っています。
ロビーや客室は、シンプルで機能的です。自然光が入りやすく、明るく快適に過ごせる雰囲気になっていますよ。
違い②:和の趣ある客室の本館、明るく快適な洋室の別館
2つ目の違いは、客室のタイプとお部屋の雰囲気です。
【客室タイプと雰囲気】
項目 | 本館 | 別館 |
---|---|---|
客室タイプ | 全室和室 8畳~16畳、特別室もあり | 全室洋室 ツイン中心、デラックス・スイートあり |
雰囲気 | 畳と木の温もりに包まれた和の空間伝統的な意匠と落ち着いた雰囲気 | 明るくシンプルな洋室機能的で快適に過ごせる雰囲気 |
本館のお部屋は、畳敷きの和室で構成されています。
柱や天井に秋田杉が使われており、部屋ごとに異なる意匠が施されているのもポイント。
畳の上に布団を敷いて眠り、窓の外には広がる十和田湖の景色を楽しめます。
和の趣と落ち着きを感じられる空間になっていますよ。
一方、別館のお部屋はすべて洋室です。
ツインベッドを基本に、広めのデラックスツインやスイートも用意されています。現代的なホテルらしい快適さがありますね。
バス・トイレ付きの造りで機能的に過ごしやすく、大きな窓からは湖を一望できる明るい雰囲気です。
違い③:特別感を重視する本館、コストを抑えやすい別館
3つ目の違いは、宿泊料金とコストパフォーマンスの傾向です。
【料金・コスト】
項目 | 本館 | 別館 |
---|---|---|
宿泊料金 | やや高めの設定 | 比較的リーズナブル |
コスパ | 歴史的建築や特別感のある空間に価値を見出せる価格帯 | 機能的で快適な滞在を手頃に実現できる価格帯 |
本館は、国の登録有形文化財にも指定された歴史的な建物です。
重厚感のある和室に泊まれることから、料金はやや高めに設定されています。
特別感や非日常を味わえる空間そのものに価値があり、少し贅沢な滞在を楽しむ形になりますよ。
一方、別館は現代的で機能的な建物でありながら、本館より料金が抑えめです。
客室タイプは、スタンダードツインからスイートまでが揃っています。
内容に応じて選びやすく、コストパフォーマンスを重視した滞在ができますよ。
違い④:バリアフリー設備は別館に整備、本館は歴史的建物の造りのまま
4つ目の違いは、バリアフリー対応の有無です。
【バリアフリー対応】
項目 | 本館 | 別館 |
---|---|---|
エレベーター | ||
車椅子対応 | 非対応(階段利用が必要) | 対応(バリアフリールームを1室用意) |
設備 | 段差が多く、古い造りがそのまま残る | 手すり付きの洗面・トイレ、段差の少ない設計 |
本館は文化財として保存されているため、大きな改修はされていません。
そのため、館内には段差が残り、客室へ行く際にも階段の利用がいります。
エレベーターや多目的トイレといったバリアフリー設備は整っていないのが現状です。
一方、別館は近代的な建物として整備されており、エレベーターの設置やバリアフリールームの用意があります。
客室内には手すり付きの洗面やトイレが備えられ、段差も少ない設計です。
より安心して過ごせるよう配慮されていますよ。
十和田ホテルの本館と別館はこんな宿泊におすすめ!
ここからは、十和田ホテルの本館と別館をおすすめできる宿泊スタイルについてまとめてみます。
どちらに泊まるか迷っているときの参考になれば嬉しいです。
特別感や和の趣を味わうなら本館
本館は、以下のような人に向いています。
- 歴史的な建物や文化財の雰囲気を楽しみたい
- 畳の和室でゆったりと寛ぎたい
- 窓辺や広縁から湖を眺めながら静かに過ごしたい
- 多少料金が高めでも重厚感や特別な体験を大切にしたい
- 館内の図書スペースなど、落ち着いた空間を活用したい
本館は昭和初期に建てられた、木造建築ならではの趣が残っています。
滞在そのものを思い出にできるのが、本館の見どころです。
文化財として守られてきた貴重な空間は、建物自体が観光資源のような存在。
歴史を感じながら過ごす時間そのものが、旅の大きな楽しみになりますね。
▼歴史に包まれた非日常の体験を
快適さや利便性を重視するなら別館
一方、別館は次のような宿泊者に刺さりますね。
- ベッドのある洋室で快適に休みたい
- エレベーターやバリアフリー設備を利用したい
- コストを抑えて宿泊したい
- 移動が少なく楽に過ごせる環境が良い
- グループや家族で洋室やスイートを活用したい
別館は現代的な建物で、利便性やコストパフォーマンスに優れている点がこだわりです。
明るく機能的な客室は、快適で滞在しやすいです。
エレベーターやバリアフリー設備も整っているため安心感があります。
観光とホテル滞在をバランスよく楽しみたい場合にも、心地よく利用できますね。
▼現代的で使いやすい洋室スタイル
十和田ホテルの本館と別館の共用施設
十和田ホテルは、本館と別館の2棟が館内通路でつながっているため、どちらに宿泊しても同じように共用施設を楽しめます。
大浴場やレストラン、ラウンジ、図書スペース、売店などが充実していて、滞在中は行き来しながら自由に利用OKです。
ここからは、それぞれの共用施設の特徴について紹介しますね。
共用①:大浴場と露天風呂
大浴場は別館の2階にあり、内湯と露天風呂の両方を備えています。
大きな窓から湖が広がり、露天風呂では澄んだ空気と一緒に十和田湖を望むことができますよ。
また、朝と夜でまったく違う景色になるので、時間を変えて入るのも風情がありますね。
本館に宿泊していても同じように利用できるので、滞在中はどちらに泊まっても湖畔の湯浴みを楽しめますよ。
共用②:食事・レストラン
食事は別館のレストランで用意されています。
夕食は地元の食材を取り入れたコース料理です。和の味わいに、洋のエッセンスを加えたスタイルになっていますよ。
朝は和定食と洋定食から選べるようになっていて、大きな窓から湖を眺めながらゆっくりいただけます。
本館に泊まっても同じレストランで食事を味わえるので、料理内容に差が出る心配はありませんよ。
共用③:ラウンジ
別館の1階には、宿泊者が自由に利用できるラウンジがあります。
午後の時間には、コーヒーやごぼう茶がセルフサービスで提供。
湖を眺めながら、一息つける落ち着いた空間です。
- お風呂上がりに立ち寄ったり
- 友達とおしゃべりをしたり
と、滞在中のリラックスタイムにちょうど良い場所になっていますよ。
共用④:図書スペース
本館の2階には「杜の図書館」と呼ばれるスペースがあります。
木の温もりを感じる棚に並んだ本を手に取りながら、窓の外に広がる湖を眺めて過ごせるのがおすすめポイント。
観光で動き回ったあとに図書館で静かに読書を楽しむと、旅の中で心が落ち着くひとときになりますね。
共用⑤:売店
別館には売店があり、地元のお菓子やお酒、工芸品などのお土産を購入できます。
チェックアウト前に立ち寄ると、旅の思い出を持ち帰れるのが嬉しいところです。
営業時間は限られているので、気になるものがあれば早めに見ておくと安心です。
十和田ホテルの本館・別館の違いについてまとめ
この記事のポイントをまとめます。
- 本館のまとめポイント
- 別館のまとめポイント
- 昭和初期に建てられた木造文化財
- 畳敷きの和室で歴史や伝統の趣を味わえる特別な空間
- 料金はやや高めだが、非日常感を重視できる
- 館内通路を通じて別館の施設も利用可能
- 歴史を感じながらゆっくり過ごせる滞在に最適
- 1998年竣工の洋室主体の建物
- エレベーター完備で、快適さやバリアフリー対応が整っている
- 料金は比較的リーズナブルでコストを抑えやすい
- 館内通路を通じて本館の施設も利用可能
- 利便性や快適さを重視する滞在に最適
十和田ホテルは、本館と別館で異なる魅力があるのが大きな特徴です。
とくに、旅の目的や過ごし方に合わせて選ぶことで、「期待以上に心地よかった」と感じられる滞在になりますよ。
一方で、価格帯やお部屋の雰囲気、設備面での違いもあるため、事前に比較しておくと安心でしょう。
十和田湖の絶景を楽しみながら、自分に合った滞在スタイルを見つけてみてくださいね。
▼木の温もりと和の趣でゆったり
▼快適さと利便性を重視