この記事では、古都・京都の中心にたたずむ老舗旅館「柊家」の本館と別館の違いについて解説しています。
柊家の本館と別館のどちらが良いかを5項目から比較してまとめました。
結論からいうと、歴史ある数寄屋造りと京懐石を堪能したいなら本館がおすすめです。
一方で、宿泊費を抑えて自由に京都を楽しみたいなら別館を選ぶと満足度が高まります。
柊家 本館と別館の具体的な違いを知りたい場合は、ぜひこの記事をチェックしてくださいね。
一目でわかる!柊家「本館 vs 別館」の比較表
項目 | 本館 | 別館 |
---|---|---|
建物 | 江戸末期から続く数寄屋造り 国の登録有形文化財に指定 | 大正時代築の町家を活かし、昭和34年に開業 |
雰囲気 | 重厚で格式ある佇まい 中庭や調度品に歴史を感じる | 木の温もりを大切にした落ち着いた雰囲気 親しみやすい町家風 |
客室 | 和室中心 特別室や文豪ゆかりの部屋もあり | 和室・和洋室・洋室と多彩で、旅のスタイルに合わせやすい |
サービス | 仲居による丁寧なおもてなし 部屋食で京懐石を提供 | 気さくで自由度の高いサービス 素泊まり専用で外食や持ち込みも可能 |
食事 | 京懐石の夕食と和朝食を部屋食で堪能できる | 食事提供なし 周辺での外食や持ち込みで自由に楽しめる |
お風呂 | 高野槙の浴槽を備えた貸切風呂あり | 4つの家族風呂(檜風呂・タイル張り)を自由に貸切利用可 |
料金目安 | 1泊2食付きで1人約6万円~ 特別室は10万円以上になる場合も | 素泊まりで1人約2万7千円~ 繁忙期でも5万円前後に収まることが多い |
- 本館がおすすめな人
- 歴史ある数寄屋造りの建築や中庭を楽しみたい
- 京懐石や朝食を部屋でゆっくり堪能したい
- 仲居による丁寧なおもてなしを受けたい
- 貸切風呂で特別感のある入浴を楽しみたい
- 記念日や特別な旅行で贅沢に過ごしたい
- 別館がおすすめな人
- 宿泊費をできるだけ抑えたい
- 素泊まりで外食や持ち込みを楽しみたい
- 和室だけでなく和洋室や洋室も選びたい
- 気軽で自由度の高い滞在をしたい
- 家族風呂を気軽に貸切で利用したい
柊家の本館と別館は、徒歩すぐの場所に隣接しています。
どちらに泊まっても京都の中心という便利な立地は同じで、それぞれの館の特徴を活かしながら滞在を楽しめるのが魅力です。
それではここから、本館と別館の違いを項目ごとに詳しく見ていきましょう。
柊家の本館と別館の違いは5つ
本館と別館の違いを以下の5つの視点から解説します。
- 建物の歴史と雰囲気
- 客室とサービス
- 食事スタイル
- 風呂・浴室設備
- 料金・価格帯
ひとつずつ詳しく見ていきましょう。
違い①:歴史ある佇まいを味わうなら本館、町家の落ち着きを感じるなら別館
最初の違いは、建物の歴史と宿全体の雰囲気です。
【建築様式と空間の雰囲気】
項目 | 本館 | 別館 |
---|---|---|
建築様式 | 江戸末期から昭和にかけての数寄屋造り、国の登録有形文化財 | 大正時代築の京町家を活かし、昭和34年に別館として開業 |
雰囲気 | 中庭や調度品に歴史を感じる、重厚で格式ある空間 | 石畳のアプローチや木の温もりを大切にした、静かで親しみやすい空間 |
本館は江戸末期から続く数寄屋造りです。
文化人にも愛された老舗旅館らしい重厚な趣があります。
中庭や廊下、調度品に至るまで歴史が感じられて、静かに落ち着いた時間を過ごせる雰囲気ですね。
一方、別館は大正時代の町家をもとにしています。昭和の面影を残しながらも温かみのある佇まいですね。
門をくぐると石畳の小道が続き、街中にありながらも落ち着いた雰囲気で過ごせます。
町家らしい木造の建物で、親しみやすさと京都らしさを同時に感じられる空間になっていますよ。
違い②:格式ある和室と丁寧な接遇の本館、気軽で多彩な客室タイプの別館
次の違いは、客室の特徴とサービスの雰囲気です。
【客室とサービス】
項目 | 本館 | 別館 |
---|---|---|
客室 | 旧館・新館合わせて約28室 和室が中心 文豪ゆかりの部屋や特別室もあり 部屋ごとに趣が異なる | 全14室 和室を基本に、和洋室や洋室もあり 旅のスタイルに合わせて選びやすい |
サービス | 仲居によるきめ細かな接遇 布団敷きや食事の配膳まで丁寧に対応 | 必要なときに行き届くサポート 外出や持ち込みも自由で、気兼ねなく過ごせる雰囲気 |
本館の客室は、すべて和室を基調とした落ち着いた造りです。部屋ごとに間取りや調度が異なり、それぞれに趣がありますよ。
床暖房やベッドを備えた客室もあり、伝統的な和の造りに現代的な快適さを取り入れています。
歴史ある特別室では、文化人も滞在した趣を感じられ、老舗旅館ならではの格式が漂っていますよ。
サービス面でも、仲居による細やかな心配りがあり、食事の配膳や布団敷きなど一つひとつ丁寧に対応されるのが特徴です。
一方、別館は14室とこぢんまりで、純和室に加えて和洋室や洋室も用意されています。
町家らしい木の温もりを感じられる造りながら、設備は快適に整えられており、過ごしやすい雰囲気です。
サービスは気さくで親しみやすく、外での食事や観光を楽しみながら自由に滞在できます。
必要なときにはしっかりサポートしてもらえるので、気兼ねなく利用できるのも強みですね。
違い③:京懐石を味わえる本館、自由に外食を楽しめる別館
続いての違いは、食事のスタイルです。
【食事スタイル】
項目 | 本館 | 別館 |
---|---|---|
食事 | 夕食・朝食付きが基本 京懐石を部屋食で提供 | 基本は素泊まり 館内での食事提供はなし |
内容 | 旬の食材を使った伝統的な京懐石、朝は湯豆腐や焼き魚など和朝食 | 周辺の飲食店や持ち込みで自由に食事を手配可能 |
本館では、夕食と朝食が宿泊プランに含まれており、仲居が部屋まで運んでくれるスタイルです。
夕食は四季折々の食材を使った京懐石です。器や盛り付けまで美しく、一品ずつゆっくりと味わえる内容になっていますよ。
朝食は湯豆腐や焼き魚など、体にやさしい和食が基本です。落ち着いた部屋食で一日の始まりを迎えられますよ。
一方、別館は素泊まり専用で、館内に食事の提供はありません。
夕食や朝食は、
- 周囲の飲食店で自由に楽しんだり
- デパ地下や商店街で買ったものを持ち込んだり
と、京都らしい食文化を外で満喫できるスタイルです。
滞在の自由度が高く、観光や外食を組み合わせやすい点が特徴です。
違い④:貸切風呂で特別感を味わえる本館、家族風呂で気軽に入れる別館
4つ目の違いは、お風呂や浴室設備です。
【風呂・浴室設備】
項目 | 本館 | 別館 |
---|---|---|
浴室タイプ | 高野槙の浴槽を備えた貸切風呂 ステンドグラスの窓が特徴 | 館内に4ヶ所の家族風呂 (檜風呂とタイル張り浴室) |
利用方法 | 予約制で貸切利用 客室によっては内風呂付き | 空いていれば自由に貸切利用 客室内には浴室なし |
本館には、高野槙を使った浴槽の貸切風呂があります。
窓には大正ロマンを感じさせるステンドグラスを装飾。木の香りに包まれながら特別感のある入浴を楽しめますよ。
家族や連れでゆったりと利用できるのも楽しみどころです。
新館の一部客室には内風呂が備わっているため、客室内でくつろぎながら入浴することもできます。
一方、別館には4ヶ所の家族風呂があり、檜風呂とタイル張りの浴室がそれぞれ用意されています。
予約は不要で、空いていれば自由に貸切利用できるため、気軽に入浴できるのがポイントです。
客室内には浴室がありません。その分、館内の家族風呂を利用する形になりますが、清潔に保たれており、レトロな雰囲気を楽しめますよ。
違い⑤:特別な体験に見合う価格の本館、手頃に滞在できる別館
最後の違いは、料金と価格帯です。
【料金・価格帯】
項目 | 本館 | 別館 |
---|---|---|
基本プラン | 夕食・朝食付き | 素泊まり |
料金目安 | 1泊2食付きで1人あたり約6万円~ 繁忙期や特別室は10万円以上になる場合もあり | 1泊素泊まりで1人あたり約2万7千円~ 繁忙期でも5万円前後に収まることが多い |
本館は、夕食・朝食が含まれるプランが基本となっています。
伝統の京懐石や老舗旅館ならではのサービスを含めた価格設定です。
特別室や観光シーズンには高額になることもありますが、非日常を存分に味わえる内容になっていますよ。
一方、別館は素泊まりが基本で、価格は本館の半分ほどに抑えられています。
食事はつきませんが、
- 周辺の飲食店を利用したり
- 持ち込みで気軽に楽しんだり
などができます。宿泊費を抑えながら、老舗旅館の雰囲気を味わえるのが醍醐味ですね。
柊家の本館と別館はそれぞれこんな方におすすめ!
ここからは、柊家の本館と別館をおすすめしたいケースについてまとめてみます。
どちらを選ぶか迷っているときの参考にしてみてくださいね。
歴史や格式を重んじ、食事も含めてじっくり滞在したいなら「本館」
本館は、以下のような滞在を希望する人に刺さりますね。
- 歴史ある建築や庭園の雰囲気を存分に楽しみたい
- 伝統的な和室で落ち着いた時間を過ごしたい
- 仲居による丁寧なおもてなしを受けたい
- 部屋食で京懐石を味わいたい
- 特別感のある貸切風呂を利用したい
- 高めの料金でも格式ある体験を優先したい
建物全体から伝わる老舗の重厚感や、部屋でいただく京懐石は本館ならではの強みです。
さらに、文化人も愛した趣のある特別室や格式高い雰囲気は、まさに非日常の世界。
大切な記念日や人生の節目にふさわしい特別な滞在が叶いますね。
自由度の高い滞在やコストパフォーマンスを重視するなら「別館」
別館は次のような滞在スタイルにおすすめです。
- 宿泊費を抑えてお得に泊まりたい
- 町家の落ち着きを感じながら気軽に過ごしたい
- 和室だけでなく和洋室や洋室など多彩な客室から選びたい
- 外食や持ち込みで自由に食事を楽しみたい
- 家族風呂を気軽に貸切で利用したい
- 予約の取りやすさやコストパフォーマンスを重視したい
特に、素泊まりだからこそ京都市内の飲食店を自由に楽しめるのがこだわりのポイント。
町家らしい落ち着いた雰囲気を持ちながら、料金は本館よりも抑えられています。
観光を中心にした旅行や気軽な滞在にぴったりですね。
柊家 本館・別館の違いについてまとめ
この記事のポイントをまとめます。
- 本館のまとめポイント
- 別館のまとめポイント
- 江戸末期から続く数寄屋造り、国の登録有形文化財に指定された歴史的建築
- 和室中心の客室構成で、文豪ゆかりの部屋や特別室もあり
- 仲居による丁寧なおもてなしが受けられる
- 部屋食で京懐石を堪能できる
- 高野槙の浴槽を備えた貸切風呂が利用可能
- 料金は1泊2食付きで1人6万円前後~
- 特別感や格式を重視した滞在に最適
- 大正時代築の町家を活かし、昭和34年に開業した建物
- 木の温もりを感じる落ち着いた雰囲気
- 和室・和洋室・洋室と多彩な客室タイプを用意
- 素泊まり専用で自由度の高い滞在が可能
- 館内には4つの家族風呂があり、空いていれば自由に貸切利用できる
- 料金は素泊まりで1人2万7千円前後~
- コストパフォーマンス良好で気軽に利用しやすい
柊家は、それぞれの館に異なる魅力があるのが個性です。
とくに「京懐石を含めた贅沢な体験」を望むなら本館、「コストを抑えて京都を自由に楽しむ滞在」を考えるなら別館が良いでしょう。
建物の雰囲気や料金の違いも大きいため、事前にチェックしておくと安心ですよ。
旅の目的や過ごし方に合わせて、あなたに合った一館を選んでみてくださいね。
▼老舗旅館ならではの贅沢なひととき
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