この記事では、水明館の「飛泉閣」と「山水閣」の違いについて、わかりやすくまとめています。
どちらを選ぶとより快適に過ごせるかを、以下の4つの視点から比較しました。
結論からお伝えすると、館内の移動がしやすく、眺望や快適さも重視するなら「飛泉閣」がおすすめです。
一方で、静かな環境でゆっくり過ごしたい、和の雰囲気や庭園の景色を楽しみたいなら「山水閣」がぴったりです。
それぞれの館の特徴を詳しく知って、自分の旅スタイルに合う館を選びたい場合は、ぜひこの記事をチェックしてみてくださいね。
【早見表】水明館の飛泉閣・山水閣の違いをサクッと解説
項目 | 飛泉閣 | 山水閣 |
---|---|---|
建物構造 | 9階建ての高層棟(中心棟) | 地上5階・地下1階建ての低層棟(庭園側) |
客室フロア | 3F~8F | 2F~5F(2Fにコインランドリー) |
館内の雰囲気 | 明るくモダン、ホテルライク | 和の趣で静か、旅館らしい落ち着き |
景色・眺望 | 高層階から飛騨川や下呂の街並みを望める(川側) | 庭園向きの客室が多く、自然の風情が楽しめる |
大浴場・温泉 | 9Fに展望大浴場(ガラス張り)あり。館内で完結 | 野天風呂「龍神の湯」「観音の湯」が1F 庭園に隣接した露天スタイル |
食事施設 | 1F「ダイニング常磐」(朝食バイキング) 2F「宴会場」複数あり | B1F「料理茶屋 北乃寮」 1F「バーデンバーデン(洋)」「龍遊里(中華)」 |
共用施設 | フロント・ラウンジ・バー・売店など1Fに集中 | 1F:屋内プール・ジム・ゲームコーナーあり 2F:コインランドリー |
館内移動 | 館の中心で導線が短く、主要施設がすぐ近くに揃う | 奥まった位置にあり、ロビー・朝食会場までやや距離がある |
宿泊料金(目安) | 約18,000〜30,000円(1泊2食・部屋タイプによる) | 約15,000〜25,000円(1泊2食・和室中心の設定) |
- 飛泉閣がおすすめな人
- 展望大浴場や朝食会場が同じ建物内にあり、移動がラク
- ベッド付きの和洋室・特別室・シングルルームなど選択肢が豊富
- モダンで明るい雰囲気の中、快適に過ごしたい
- 高層階からの眺望(飛騨川や下呂の街並み)を楽しみたい
- フロント・売店・ラウンジなどがすぐそばにあって便利
- 山水閣がおすすめな人
- 畳の和室で静かに過ごし、旅館らしい雰囲気を楽しみたい
- お部屋から庭園を眺めて、四季の風情を味わいたい
- 野天風呂や屋内プールなど、自然やアクティビティを満喫したい
- お食事は和・洋・中から選びたい(館内に複数レストランあり)
- コストを抑えながら落ち着いた時間を楽しみたい
【下呂温泉】水明館の飛泉閣・山水閣の違いは4つ
水明館の飛泉閣と山水閣の違いは以下の4つです。
一つずつ解説しますね。
違い①:モダンな快適さを重視するなら飛泉閣、和の風情と静けさを楽しむなら山水閣
最初の違いは建物のつくりや館内の雰囲気、それから部屋からの景色です。
【建築構造と館内の雰囲気】
項目 | 飛泉閣 | 山水閣 |
---|---|---|
階層 | 9階建ての高層棟 | 地上5階・地下1階建ての低層棟 |
雰囲気 | 明るくモダンなホテル風 | 静かで落ち着いた昔ながらの和風旅館 |
景色 | 川側の部屋からは、下呂の街や飛騨川を一望できる | 部屋からは中庭や日本庭園を望めて四季の風情が楽しめる |
飛泉閣は水明館の中心にある高層の建物で、客室数も多く、館内の動線も整っています。
上の階に泊まると、飛騨川や下呂の市街地を一望できる眺望が期待でき、開放的な雰囲気で過ごせるでしょう。
館内にはエレベーターも完備されていて、
などへのアクセスもしやすくなっています。
移動のしやすさという点では、小さなお子様連れや荷物の多い滞在でも安心できそうですね。
一方の山水閣は比較的低層で、昔ながらの旅館風のつくりが特徴です。
木のぬくもりを感じられる廊下や客室の内装に加えて、照明もやわらかで落ち着いた雰囲気が漂っています。
とくに日本庭園に面した部屋では、池や植栽を眺めながら過ごせるんで、四季折々の風景を楽しめますね。
違い②:モダンな設備や洋風のお部屋がそろう飛泉閣、畳の和室でゆったりできる山水閣
次の違いは、部屋のタイプや使い勝手のバリエーションです。
【客室タイプと設備の特徴】
項目 | 飛泉閣 | 山水閣 |
---|---|---|
客室タイプ | シングル 和室 和洋室 洋室 特別室(温泉風呂付) | 和室 和洋室 洋室ツイン 特別室(温泉風呂付) トリプル対応 |
設備の傾向 | ベッド利用の和洋室が多く、バリアフリーにも配慮されたリニューアル客室あり | 畳のお部屋中心で、庭園向き。一部は洋風ツインや和洋室もあり |
特徴的なお部屋 | シングルルーム(ビジネス利用向け)・最上階の温泉付き特別室 | 庭園に面した特別室(温泉付き)・ツイン+和控え室の広々プランあり |
飛泉閣の部屋は全体的にモダンなつくりになっていて、ベッドが入った和洋室やツインの洋室などが中心です。
中でも、最上階の特別室は部屋の中に温泉のお風呂がついていて、贅沢な空間になっていますよ。
シングルルームもあるので、一人での宿泊やビジネスでの利用にも使いやすいですね。
靴を脱がずにそのまま過ごせるような、洋風の快適さを求める時に選びやすいでしょう。
一方で、山水閣の部屋は畳の和室が中心になっていて、どこか懐かしいような落ち着いた雰囲気です。
部屋によっては、日本庭園を望むことができ、四季折々の景色をゆったりと楽しめる設計になっています。
一部には、リニューアルされたスタイリッシュな和洋室やツインの洋室もあり、広めの特別室では、ベッドと畳のスペースが分かれている部屋もありますよ。
荷物が多いときや、少しゆとりを持って過ごしたい場合にも使い勝手が良さそうですね。
違い③:館内移動がスムーズで便利なのは飛泉閣、自然の中でゆったり過ごせるのは山水閣
3つ目の違いは、大浴場やロビー、売店などの共用施設へのアクセスのしやすさです。
【共用施設と館内の導線】
項目 | 飛泉閣 | 山水閣 |
---|---|---|
大浴場との距離 | 展望大浴場が同じ建物内(9階)にあり直結 | 野天風呂や温泉は徒歩移動が必要な位置にありやや距離あり |
館内移動のしやすさ | 館の中心にあり、フロント・食事会場・売店などが近く動線がとてもスムーズ | 建物がやや奥まった位置にあり、フロントや朝食会場までの移動に時間がかかる |
エレベーター | 全フロアに完備、階段移動なしで快適 | 一部階段のある客室階もあり、段差の多い構造 |
飛泉閣の1階には、
に集まっています。展望大浴場も同じ建物内の9階にあり、エレベーターで直接アクセスできますよ。
風呂に行くときも、浴衣とスリッパでそのまま移動しても、そんなに距離がありません。
小さなお子さんと一緒でも館内の移動がしやすくて助かりますね。
それに比べて、山水閣は敷地のやや奥まった場所に建っています。
チェックインやお食事のときには、本館側のフロントや会場まで少し歩く必要があるんです。
静かでゆったりした雰囲気ではありますが、
といったときには、移動が少し面倒に感じるかもしれませんね。
また、山水閣の近くには自然に囲まれた「野天風呂(露天岩風呂)」があります。
木々の間から空を見上げながら入れるようなお風呂、開放感を感じられますね。
ただし、部屋からは少し距離があるので、天候や夜間の移動には注意が必要かもしれません。
違い④:眺望や快適さを重視するなら飛泉閣、価格を抑えてゆったり泊まるなら山水閣
最後の違いは、宿泊料金やプランのバリエーションです。
【料金とプランの特徴】
項目 | 飛泉閣 | 山水閣 |
---|---|---|
スタンダード料金帯 | 約18,000円〜28,000円前後(1泊2食・2名利用時) | 約15,000円〜25,000円前後(1泊2食・2名利用時) |
お手頃プラン | シングルルーム・早期割引・平日限定プラン | 洋室ツインや和室利用のリーズナブルプラン多数 |
上位プラン | 最上階の温泉付き特別室(約30,000円〜) | 温泉付き特別室(約25,000円〜)や98㎡以上の和洋特別室 |
プランの豊富さ | リニューアル和洋室やカップル・ファミリープランが充実 | 和室中心の落ち着いたプラン。和洋特別室もあり選択肢は幅広め |
飛泉閣は館内の利便性や部屋の機能性が良いこともあって、全体的に高めの価格です。
とくに川側の部屋や上層階の部屋は少し値段がはりますが、景色やお風呂の快適さもあって人気が高いです。
など色々なプランがあり、タイミング次第ではお得に泊まれる日もありますよ。
山水閣は基本的に和室中心で、落ち着いたつくりになっています。その分、価格は少し抑えめな設定です。
とくに洋室ツインや、和室利用のスタンダードプランだと、飛泉閣よりも数千円安くなることもあります。
ただ、特別室はどちらもそれなりの価格帯になるので、広さや眺め、設備で選ぶのが良さそうですね。
水明館の飛泉閣と山水閣はそれぞれこんな方におすすめ!
ここからは、水明館の「飛泉閣」と「山水閣」の魅力や特徴をふまえて、おすすめの過ごし方を紹介します。
どちらが合っているか迷っているときの参考にしてみてください。
快適さと利便性、眺望も重視するなら「飛泉閣」がおすすめ
飛泉閣は、こんなふうに過ごしたいときに向いています。
9階の展望大浴場や朝食会場などの主要な施設が、すべて館内にそろっていて移動がしやすいです。
ベビーカー利用や荷物が多いときにも安心できるつくりになっていますよ。
利便性の高さや快適な滞在を重視したいときには、飛泉閣がぴったりですね。
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落ち着いた和の雰囲気や庭園の風情を楽しむなら「山水閣」がおすすめ
山水閣は、こんなふうに過ごしたいときにぴったりです。
館内は全体的に静かで、庭園の景色や木のぬくもりを感じる和室が中心です。
客室は少し奥まった位置にあるので、ロビーや食事会場までの移動があります。
その分、落ち着いた時間を過ごせるのが山水閣の魅力ですね。
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水明館の飛泉閣・山水閣の違いまとめ
この記事のポイントをまとめます。
- 飛泉閣のポイント
- 山水閣のポイント
- 館内移動がスムーズで、フロント・売店などの施設がまとまっている
- エレベーター完備で、荷物が多いときや家族旅行でも安心
- 9階建ての高層棟で、上層階からは飛騨川や下呂の街並みを一望できる
- ベッド付きの和洋室やシングルルームなど、モダンで機能的なお部屋が中心
- 最上階の特別室は客室温泉付きで、ゆったりとした滞在が楽しめる
- 朝食会場やラウンジも近く、忙しい朝もスムーズ
- 料金はやや高めの設定だが、利便性と快適さを両立
- 館内は庭園に囲まれた静かな雰囲気で、落ち着いて過ごせる
- 畳の和室が中心で、木のぬくもりと旅館らしい和の情緒が感じられる
- お部屋から日本庭園を眺められ、四季の移ろいを楽しめる
- 建物が奥まった位置にあり、館内のにぎわいから少し離れた静けさ
- 野天風呂(露天岩風呂)が近く、自然に囲まれた開放的な湯あみができる
- 平日や早期予約プランでは、比較的リーズナブルに宿泊できる
- 館内移動はやや多めだが、その分ゆったりとした非日常感を楽しめる
どちらの館でも、水明館自慢の温泉や料理、接客の丁寧さを共通して体験できます。
旅行の目的や一緒に過ごす相手、お好みの過ごし方に合った館を選ぶと、より満足度の高い滞在になるでしょう。
といった感じで選ぶのがよさそうですね。あなたの旅にぴったりの館が見つかりますように。
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水明館の観光目的別に見る「熊」対策の必要性
下呂市では、市内の広範囲にツキノワグマが生息していることが知られています。
下呂市の公式サイトでも「山林や自然の中に立ち入る際は、音を出すなどして熊との遭遇を避けましょう」といった注意喚起がなされています(下呂市公式サイト)。
実際、2024年には市内の畑で高齢者が熊に襲われるという重大な事故が報道され、自然が身近にある地域であることを再認識させられました(東海テレビ)。
小川地域などでは目撃情報もあり、場合によっては住宅地や街中に出没する可能性があるという声も一部では上がっています(ガッコム)。
ただし、水明館や下呂温泉街を中心とした観光であれば、熊対策の必要は基本的にありません。
【観光目的別|熊対策の必要性一覧】
観光目的・行動範囲 | 熊対策の必要性 | 備考 |
---|---|---|
水明館(飛泉閣・山水閣)での滞在 | 不要 | 完全屋内。安心して過ごせる温泉宿 |
下呂温泉街の街歩き・合掌村の観光 | 不要 | 人通りが多く、熊の出没事例は確認されていません |
下呂温泉神社、噴泉池などの散策 | 不要 | 市街地中心の整備された観光エリア |
渓谷や滝、山道の散策(小坂の滝めぐり等) | 必要 | 山林に入る場合は最低限の熊対策を推奨 |
登山・ハイキング・アウトドア | 必要 | 熊鈴やスプレーの携行でリスク軽減 |
登山や自然散策を予定している場合に安心な持ち物
自然エリアに入る際は、次のような熊対策アイテムを携帯することで安全性が高まります。
熊よけスプレーは「護身用具」として扱われています。
正当な理由がないまま公共の場で所持していると、警察の取り締まり対象になる可能性があります。
- 使用目的は登山や人の少ない山道に限ること
- 市街地や公共交通機関では厳重に梱包し、むやみに持ち歩かないこと
必要に応じて準備し、行動エリアと用途をよく見極めることが重要です。
下呂温泉の市街地や水明館周辺で過ごす旅行では、熊対策は不要です。
ただし、山や渓谷に足を延ばす際は「音による予防」「匂いを出さない工夫」などの最低限の装備を心がけましょう。
自然を楽しみながらも、安全に旅を満喫するために、目的地に応じた事前の準備をおすすめします。
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同じ下呂温泉にある「湯快リゾート 下呂温泉 本館と別館」の違いについても詳しく解説しています。
「本館と別館のどっちが満足できるのか」という視点で、設備や料金、雰囲気などを比較しているので、水明館とあわせて検討したい方はぜひご覧ください。